前回、Frosty Planetで追加された動植物と設備について予習を済ませました。
DLCのSPEACED OUTの有無でも変わってくるので今回はFPのみの場合を仮定。今回はサバイバル想定での計画を立てるための予習です。惑星の環境や電力源・食料・酸素・各種資源周りのバランスの確認をします。
Ceres選択時のバイオーム
構成されるバイオーム
◆FP新規三種バイーム・・・初期地点。内容は省略
◆森林 ・・・水、ピップ、ミールウッド、土、アルミニウム鉱石
◆寒冷 ・・・青ニンジン、スリートウィート、鉄マンガン
◆錆 ・・・エタノール、鉄鉱石、パフ、ドレッコ、シオカズラ、漂白石、豆
◆海洋 ・・・シェル、パクー、漂白石、水草、ペッパー、塩、砂
◆オイル・・・原油、鉛、化石、ダイヤモンド、スリックスター
◆マグマ・・・マグマ、火成岩
◆宇宙 ・・・表土、苦鉄岩、ぐりぐりねずみ
パッと見ではどうなのかイマイチ分かり辛いですが、実は通常はよくある温暖バイオームとヘドロバイオームがありません。そのため配置されないバイオームの資源を考えると何が足りないかが分かる
◆温暖バイオーム・・・土、石炭、緑藻、ハッチ、ブリッスルベリー、ミールウッド
◆ヘドロバイーム・・・緑藻、金アマルガム鉱石、ヘドロ、汚染水、パクー
◆苛性バイオーム・・・緑藻、石炭、ドレッコ、バームリリー、ペッパー
注目ポイント①緑藻がない!
序盤~中盤を支える酸素散布装置の燃料となる緑藻が一切ない。代わりにIce Caveバイオームにはオキシライトがそこらへんに大量にあるのでこれが代用になる。どれだけ残っているかを資材の欄から確認できるように掘り起こしておく方が良さそう。
注目ポイント②ハッチが居ない!
有り余る無機物鉱石からお手軽に食料を調達できません。また継続的に石炭を入手できないので序盤のお手軽発電である石炭発電が使えません。
注目ポイント②金アマルガム鉱石がない!
金属鉱石で建設できる設備のオーバーヒート温度をお手軽に+50℃することができません。そのため、確定で配置される塩水間欠泉の塩水95℃を汲みだすには、いったん75℃以下まで冷やすか鋼鉄製の給水ポンプが必要になってしまいます。
注目ポイント③ちょうどいい温度の汚染水がない!
ヘドロバイオームがないため、適温の大量の汚染水がないため、気化させて汚染酸素を酸素に、又は浄水するだけで手軽に電解装置を回して酸素を賄うことが出来ないため中盤を支える酸素の供給源がありません。
注目ポイント④お手軽なドレッコの餌がない!
リード繊維やプラスチックを産むドレッコ種。ノーマルドレッコは肥料も感慨も不要なバームリリー、つやつやドレッコは灌漑が水のみでいいブリッスルベリーを餌にすることでお手軽な食料源になります。しかしこれらが惑星に存在しないため、土を消費するミールウッドもしくは汚染水を大量の消費するピンチャペッパーのなってしまいます。
◆初期値とバイオームの位置
中々癖のある位置です。
極寒惑星のライムは初期位置はまだ10~20℃前後だが、Ceresでは初期位置から氷点下。さらに初期位置の周囲のバイオームも-30℃と極寒環境。
初期位置はMAP中央よりもやや上側に配置され、地表が近く、オイルバイオームが遠い。常温の水やアーバーツリーのある森林バイームはかなり下の方で中々つらい。
結構長い間水の調達は氷を溶かすことになりそう。
電力源
×:石炭発電
テラであれば序盤から中盤にかけて主力となる石炭発電だが、Ceresではハッチが居ないため石炭はなく、発電したくとも出来ない
×:薪ストーブ
初期に木材が大量に支給されるため薪ストーブを使いたいところだが、消費量は720kg/cycleと膨大。得られる発電量も+300Wと微量な上に、二酸化炭素の処理に炭素スキマーを60Wほどは電力を喰い凍結のケアもしないといけないため候補からは外れる。
▲:天然ガス発電
テラであれば天然ガス間欠泉は確定で1つは配置されるがCeresでは配置がランダムであるため不確定。もし見つけた場合は、天然ガスは凍結の恐れもないため非常に有用。
▲:水素発電
SPOMを用いた水素発電も候補として挙がるが氷を溶かして水にする電力などを考えると電力源としてはよろしくなさそう。こちらも水素噴出孔があれば凍結の恐れもないため非常に有用。
●:石油発電機
エタノールは初期位置の周囲のCool poolバイオームにそこそこの量が自然発生しているのでエタノールを燃料とした石油発電機は有用と思われる。
二酸化炭素の処理こそ必要なものの発生する熱は10kDTU/sと大きく、暖房代わりにも使える。発電をメインとするならば垂れ流しになる汚染水は汲み上げて使用するのではなく、そのまま気化させて酸素源にするほうが有用か。
●:ソーラー発電
主星の光量は最大10000luxとかなり控えめなので発電量も最大時で75Wで平均すると40W。1台につき1日スマートバッテリー1.2台といったところ。1台では微量だがリソースを割かずに発電できるので物量で押すことも可能。
FPを入れている場合は降ってくる隕石の種類がソーラーパネルを破壊するようなものはなくなる(Snow Meteor・Ice Meteor・BonBon Meteorの3種になる)ので候補としては有り。積もった雪を崩す用の鉱夫ロボットは必要だが冷却機構は必要なさそう。
また、水銀灯ランプは光量が非常に多いため水銀を消費してソーラー発電も出来る。水銀灯ランプは60W消費なので差し引き約+120Wの収支。タイマーセンサーを使って水銀灯ランプのON/OFFを切り替えると発電量はほぼそのままに使用する電力と水銀を約半分に節約できる。タイマーは2秒ごとの切り替えでOK。
水銀灯ランプは1つにつき水銀を78kg/cycle必要になるが、水銀は生産不可能な枯渇資源。しかし、クラシックのMAPではざっくり400tほどあるので仮に3台常時稼働であっても1700cycleも賄えるのでガンガン使っちゃって良さそう。
ガラス用の砂は少ないので無機物鉱石を砕かないとだめそう。
酸素源
×:酸素散布装置 テラリウム
緑藻がないので全く出番がない
×:汚染酸素→脱臭機→酸素
汚染氷は新規三種のバイオームになく、寒冷バイオームには少しある程度。やかんを使って溶かすことが出来ないため手間がかなりある。
×:オキシファーン
自生しているのはかなり地下深くの森林バイオームなのでかなり遠い。仮に初期からあったとしても二酸化炭素を必要とするので下側に配置したいが、居住区意外だと育成環境が0~40℃なのがややネックか。
〇:アロエベラ
Ceres版オキシファーンだけあって初期からあり、温度も問題ない。こちらはオキシファーンと異なり土を必要としないのもgood。
▲:電解装置
水さえあればSPOMによって電力源にもなるが、序盤は水の入手性と凍結を防ぐのがやや難あり。溶かす手間や消費する木材を考えるとあまり良くなさそう?
というわけで初期~中期はアロエベラが有力そうなのですが複製人間一人当たりとアロエの1株当たりの収支をチェック
酸素 | 二酸化炭素 | 氷 | |
---|---|---|---|
複製人間 | -60(kg/cycle) | +1.2(kg/cycle) | - |
アロエベラ | +18(kg/cycle) | -0.3(kg/cycle) | -20(kg/cycle) |
一人当たり3~4株も必要。仮に4人だとするとそれだけで12~16株も栽培が必要になってしまう。お世話するのは灌漑が必要なく肥料は氷だけなのでそこまで多くはないのですがやはり数が結構多くて大変そう。
効率プレイならば初期の酸素はオキシライトで賄いアロエはすっとばして電解装置へ行った方がよさそう。二酸化炭素は薪ストーブなどもあり結構な量となるが貯蔵庫にでも突っ込んで処理してしまうのが吉か。
食料源
●ペミカン:品質:普通+2
初期に18,571kcal分が支給される。腐らない。
他の惑星での支給の栄養バー(品質-1で16,000kcal)と比べるとちょっと優しい。
栄養バーはプリンターや遺跡の自販機からしか入手不可能だが、こちらは調理して生産可能。
●シャーベリー
ceres版ムックルート。腐らない。1株で1600kcal分取れるのでムックルートの倍。
●パイカップル→フロックス関連
ceres版ミールウッド。肥料は貴重な土ではなく、使用用途が少ないリン鉱石(5kg/cycle)で3cycleで収穫可能。
1株あたり267kcal/cycleだが、調理すると400kcal/cycleとなるので1日1人賄うには2.5株栽培が必要。
消費する肥料の種類・消費量は優秀だが1本あたりのカロリー生産量はミールウッドに毛が生えた程度なので栽培にかかる手間を考えると食料目的としては序盤だけお世話になって早めに脱却したいところ。
またパイカップルはフロックスの餌にもなる。餌は1匹につき0.6株必要。
フロックスの食糧事情はBBQ換算するとピップと同じ340kcal/cycle。パイカップル1株あたりで換算すると566kcal/cycleとなるのでそのまま食べるよりはフロックスを通した方がカロリー収支は増えることになる。
(パイカップル1株=フロックス1.66匹=BBQ566kcal)
フロックスのお世話をする手間は増えるがフロックスは栽培中の植物から直接餌を食べてくれること、副産物として排泄物の土と木材が入手できるようになるのでこちらの方が良いか。
フロックスのお肉のみで食料を賄う場合は一人当たり2.94匹必要となるため、食料目当てであれば効率はあまり良くない。
角からとれる木材は60kg/cycle程度なので1匹あたり薪ヒーターを4台稼働可能。
●かぼちゃ(プルームスカッシュ)→アザラシ関連
収穫までに必要なのは9cycleとノッシュ豆に近い。栽培に必要な灌漑はエタノール。
1株あたり444kcal/cycleだが、調理すると600kcal/cycleとなるので1日1人賄うには1.67株栽培が必要。しかし調理にアザラシから取れる動物性油も必要。
アザラシはボンボンツリーのネクターを食料として排泄でエタノールも出すのでアザラシの飼育もセットで行えと言わんばかりの設計となっている。
動物性油脂はそのままだとカロリーではないが、調理すると大体1000g=1000kcalで換算できるので1匹あたり50,000kcalと考えることができる。
産卵ペースは100cycleで16個の産卵をするため、卵は5.88cycle/個となり、動物性油脂は8.5kg/cycle=8,500kcalとなかなか魅力的。
ボンボンツリーの栽培には雪100kg/cycleと光源が必要でアザラシ1匹あたり0.5株必要。
ボンボンツリー用の雪はそこらへんに大量にある雪で賄えるし、多分降ってくる隕石分で足りそう。どちらかといえば光源の方がネックとなる。最大効率を得るには全ての枝に10000luxの光源が必要。水銀灯ランプを使うと容易にこれを達成できるので序盤は大量にある水銀を使いつつでこれを達成し、余裕のある終盤では大量に電灯を並べる方式で育成するのが良さそう。
キリのいい数で1cycleあたりの収支を纏めるとこんな感じ?
1つあたりの入力 | 1つあたりの出力 | 総入力 | 総出力 | |
---|---|---|---|---|
カボチャ16株 | エタノール15kg | カボチャ444kcal | エタノール240kg | カボチャ7111kcal |
アザラシ6匹 | ネクター40kg |
エタノール40kg 動物性油脂8.5kg |
ネクター240kg |
エタノール240kg 動物性油脂51kg |
ボンボンツリー 3株 |
雪100kg | ネクター80kg | 雪300kg | ネクター240kg |
出来上がったカボチャ7111kcal+動物性油脂1.78kgを使って9,600kcal/cycleのカボチャフライが出来る。そして49kgの動物性油脂が余るので他の動物のお肉と合わせてペミカンを作っても良い。・・・が、かなり過剰なので暖めて原油にしてしまうのも手。
もしくはアザラシ1匹、野生ボンボンツリー4株のみして省資源にして動物性油脂は他の調理に使うのが吉。
●かぼちゃ(プルームスカッシュ)→バンモス関連
かぼちゃはバンモスの餌にもなるのでこれを考える。バンモスの餌は1匹あたりかぼちゃ4株とかなりの大喰らい。
産卵ペースは200cycleで15個の産卵をするため、卵は12.5cycle/個。お肉で1792kcal/cycleとなるのでBBQ換算で1匹あたり2,240kcalとなる。カボチャ1個当たりで換算すると560kcalとなるのでカロリー収支のみで見ればそのままカボチャを食べるのと比べ劇的に良くも悪くもならない。
代わりに副産物としてバンモスの糞からリンと粘土、そして毛からリード繊維を入手することができる。
そしてカボチャの灌漑はエタノールなのでこれを結ぶのがパイカップルとフロックスとなる
カボチャ→バンモス→岩石粉砕機→パイカップル→フロックス→エタノール蒸留器→カボチャとリソースが綺麗に回る。キリの良い感じにするとこんな感じ
1つあたりの入力 | 1つあたりの出力 | 総入力 | 総出力 | |
---|---|---|---|---|
カボチャ8株 | エタノール15kg | カボチャ11% | エタノール120kg | カボチャ88% |
バンモス2匹 | カボチャ44% |
バンモスの糞30kg 肉1,792kcal |
カボチャ88% |
バンモスの糞60kg 肉3,584kcal |
岩石粉砕機 | バンモスの糞120kg |
リン鉱石32kg 粘土88kg |
バンモスの糞60kg |
リン鉱石16kg 粘土44kg |
パイカップル 3株 |
リン鉱石5kg | パイカップル33.3% | リン鉱石15kg | パイカップル100% |
フロックス5匹 | パイカップル20% |
木材60kg 土5kg 肉272kcal |
パイカップル100% |
木材300kg 土25kg 肉1360kcal |
エタノール蒸留器 | 木材600kg |
エタノール300kg 汚染土200kg |
木材240kg |
エタノール120kg 汚染土80kg |
絵で表すとこう。
肉が4,944kcalなのでBBQ換算で6,180kcal。
余剰でリン鉱石1kg、粘土44kg、土25kg、汚染度80kg、木材60kg、汚染土80kg。
電源をリソースとして考えないならば資源消費無しで6人分を賄えるリソースチェーンとなる。
◆厩舎のレイアウト案
バンモス4匹構成(BBQ換算で12,360kcal/cycle) コンベアレイヤーは適当
◆意識したポイント
①バンモス・フロックス共に植物を直接齧れるので厩舎内で栽培することにより給餌の手間を省くことができる。
②液体ロックでフロックスの行動を制限することにより、余ったスペースで岩石粉砕機とエタノール蒸留器を置いている。
③フロックスから取れる木材はフロックスの体温依存となるため冷却源となる。そのため収穫した木材はエタノール蒸留器に突っ込む前に蒸気タービンの冷却とエタノール蒸留器の冷却に充てている。
④液体クーラーの冷媒はネクターが理想。液体の範囲が-82.5~160℃であり、比熱容量が4.1[(DTU/g)℃]と優秀。液体クーラーの稼働の閾値は大体-19℃前後が良さそう。設定温度が高いと植物が温度範囲から外れる場合があり、低いと余計な電力が必要。
⑤カボチャの育成は熱めのエタノールで栽培する場合、冷却が必要なので金属タイルを隣接しておいてそれを冷却している。
液体を薄く敷いてそれを冷やして栽培することは可能。この場合金属タイルのスペースを節約できるのだが、バンモスも同居させる場合、この液体がバンモスの熱を奪い、カボチャを温めてしまうので今回はこの方法は使えなかった。
◆気になるポイント
①持続的な冷却が結構必要
主な熱源は2つ。
エタノール蒸留器・・・エタノール73℃、汚染土と二酸化炭素は93℃
バンモス・・・バンモス自体とバンモスの糞(体温依存?)
エタノールは断熱パイプで送っても水耕タイルで熱が漏れ出てしまう。周囲との温度差が大きいことも有り、思っていたよりも漏れる。スペース節約のために蒸気タービンやエタノール蒸留器を隣接させているが、漏れ出る熱のことを考えると別の場所にした方が良いのかも。
②電力のランニングコスト
平均電力を設備の稼働率から換算してみる
①液体クーラー:1200W x 12%=144W
②エタノール蒸留器:240W x 80% = 192W
③吸気ポンプ:240W x 27% =65W
その他に岩石粉砕機、自動化掃除機・ローダー、毛刈り端末などなど。蒸気タービンでの発電量はたかが知れているのでざっくり常時400W前後かかる計算。
序盤でこのコストはあまり現実的ではないが、自然界に大量にあるエタノールを利用すればほぼコストはなくなる。
また、エタノール蒸留器については排出される熱を周りの氷を溶かす熱源として考えれば冷却コストではなく熱資源と考えることも出来そう。
③作物の肥料による栽培促進が出来ない
厩舎と温室は併用できないため、農業端末による栽培促進ができない。
パイカップルの肥料であるリン鉱石はドレッコを飼育しない場合はお手軽に増やせないので栽培促進で資源が節約できるとgood。ピンチャペッパー用に回せる。
カボチャの灌漑であるエタノールは入手方法は多いが消費が一株15kg/cycleとそこそこ多いのでこれを減らせるのも結構良い。
これらの気になることを踏まえると直接齧らせるよりも農場と厩舎は別々にした方が良さそうな匂いがしてきました。
下図のような感じにして動物のいる空間を真空にして餌を冷凍状態で送れば餌の腐敗の心配もナシでバンモスの体温の考慮もしなくて良さそう。
◆その他
・毛刈り可能なフロックスとバンモスだが、成体になったときはおけ毛は50%しか育ってしないのでドレッコのように肉にする前に刈り取ることはできないので注意。ちゃんと餌を上げないと刈り取ることが出来ない。
・初期配置されるバンモスは10匹前後。それだけで280,000kcalものBBQになるので肉食動物の実績に必要な400,000kcalの大きな手助けになる。そして初期配置されるバンモスはお毛毛の状態は100%なのですぐに毛刈り出来る。また、1匹につきリード繊維が5本取れるので少人数コロニーであればこれだけで衣類・スーツ問題が解決する
・ボンボンツリーは真空の環境下でもすくすく育つので野生のツリーを宇宙空間に生やせばリソース無しでネクターの供給が可能
というわけで予習は大体こんな感じでしょうか。おおよその方針なんかも見えてきたのであとはプレイをしてみるのみ!それでは!